多くの留学エージェントで「ワーホリ後の就職サポート」を提供しているとおり、帰国後の就職活動はとても気になるところですよね。
ワーホリ出発前、はたまたワーホリ折り返し地点にいる方は
「ワーホリ後の仕事って何があるんだ?」
「ワーホリは就職活動で不利に見られるって本当かな…。」
「高卒だから、なおさら就職先があるか不安」
という気持ちをお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんなワーホリ帰国後の就職についてのお悩みを、2カ国のワーホリ後に留学エージェント会社へ就職した私の観点からお答えしていきます!
・ワーホリ後の就職活動を不利にしないために
・筆者の就職体験談
・帰国後の就職活動のためにしておきたいこと
5~6分くらいで読めますし、就職に対する不安も緩和される可能性が高いので、まずはご一読を!
ワーホリ帰国後に就職しやすい職種6選
ホテル
観光客が多く訪れるホテルでは、外国人への対応に慣れていて英語を話せるワーホリ経験者が重宝されます。
ワーホリを通じてサービス業を経験していることや、コミュニケーション能力があることも大きなポイントです。
仕事内容は肉体労働も多くなかなか大変ですが、接客業が好きな人には悪くない選択肢といえます。
旅行会社
現地情報に詳しい人や旅行計画を自分でたてるのが好きな人は、ワーホリ経験者に多いですよね。
旅行が好きだからこそお客さんに良い旅行プランを提案してあげられますし、ワーホリ準備に費やしてきた計画性は無駄ではありません!
添乗員として同行する機会もあるので向いている人はとても楽しめそうな仕事ですね。
留学エージェント会社
初めてのワーホリで右も左もわからないときに、力になってくれた留学カウンセラーさんはとっても輝いていましたよね。
海外留学を目指す人たちを自分の経験を活かして助けてあげられるなんて、夢のようなお仕事です。
海外の話をしているうちに自分まで行きたくなってしまうかもしれませんね。
英会話スクール
対面式の英会話スクールやオンラインレッスン、子ども向け英語教室などの英語教師はいつの世も需要があります。
ひとつ頭にいれておきたいのは、日本において英語の先生はネイティブ人気が圧倒的です。
正直、ワーホリを1年経験しただけで人に教えるのは難しいところです。
英会話スクールの受付や事務として働く線を考えてみるのもありだと思います。
カフェ
少し限定的かもしれませんが、カナダやオーストラリアではカフェ文化が盛んな街が多く、ワーホリ中にバリスタ修行をしている人もいます。
外国人観光客も多く来店するカフェであれば、英語で接客ができる人材は貴重です。
カフェは街の規模に関係なくありますし、バリスタスキルを持っているならいい候補となる仕事ではないでしょうか。
コールセンター(英語専用ダイヤル)
日本に住んでいる外国人向けに英語専用のコールセンターがあります。
運営するのは日本郵便などの有名どころから中小企業までさまざまです。
英語専用ダイヤルでは一定の英会話力が必要とされますので、これからも英語を伸ばしていきたい人にはぴったりですね。
ただしコールセンターという性質上、派遣やアルバイト雇用が多くなっています。
ワーホリが就職活動で不利になる理由は「遊んでいた」から?
悲しい話ですが「ワーホリに行っていた=遊んでいた」と認識する企業はまだ存在します。
確かに遊びもしましたけど…。
私たちはそれ以上に、
英語の勉強にいそしみ、
慣れない環境に順応し、
頼る人のいない土地で涙をこらえ、
預金残高とにらめっこしながら
一生懸命働きもしました。
でもそんなの人事担当者は当たり前ですが知りません。
なので知ってもらえるチャンスをねじ込んでいくしかないのです。
相手側に「遊んでいた」という認識を持たれているなら、「それだけじゃないんだよ」という気持ちで答えてあげましょう。
具体的にどのようにしたらいいのかは下記を参考にしてみてください。
遊んでいたと思われないためのポイント
- 履歴書と職務経歴書はしっかりとつくりこむ
- ワーホリを通して得たスキルなどは積極的にアピール(TOEICや資格など)
- 日本で(その企業で)働く意思があることを強調する
「仕事に真面目である」という一貫した態度をみせる戦略です。
世の中にはいろいろな社風がありますが、昔からの老舗企業であっても最先端のスタートアップ企業であってもこれを嫌う会社はないはずです。
帰国後に私の就職活動がスムーズに進んだのは、この姿勢を前面に押し出したからだと自信を持って言えます!
高卒はむしろワーホリしたほうが就職に有利
学歴社会において、高卒は何かと不利な立ち位置です。
大卒と比べれば給料は少ないし、そもそも求人票の最終学歴を大卒にしている企業には応募すらできません。
でも過去の自分と比べてみると、ワーホリ前に働いていた職場よりは良い条件の仕事を見つけられる確率が上がっています。
それはワーホリを通して英語というビジネススキルを身に着けたからです。
「ただの高卒」より「高卒だけど英語ができる」のほうが確実に印象はいいですよね!
英語スキルがあると、ワーホリを通してしっかり勉強してきたことの証明にもなります。
そのためにも、TOEICは受験しておく方がいいでしょう。
高卒&2カ国へワーホリした私の就職はどうなったのか
ひとつの体験談として私の帰国後から就職までの流れをご紹介します。
1カ国目のワーホリ終了後(カナダから23歳で帰国)
まず前提条件として、私は帰国した時点で2か国目のワーホリへ行くことを既に決めていました。
2年後の出発を目標に、びっちりとお金を稼ぐために正社員という選択肢はなかったです。
【帰国直後~2ヶ月後】
・ガールズバーでアルバイト
引っ越すためのひとまずのお金が必要だったため、一気に稼ぐため夜働きました。
【3ヶ月後】
・無職
大きな街へ引っ越して職探しの開始です。
引っ越し費用や帰国前の南米旅行で使ったクレカの引き落としで貯金はほぼゼロ。
【4ヶ月後~】
・コールセンターで契約社員
・アルバイト(ホテルの配膳サービス)
コールセンターは時給が比較的高く、契約社員なので堂々とアルバイトしました。
この後の2年間はアルバイトはいくつか変わりましたが、コールセンターと並行して働き次のワーホリの資金を貯めました。
周囲から「英語を活かす仕事したらいいのに。もったいない。」と言われましたが、その時の私にとってはお金を早く貯めて次のワーホリに行くことが目標でした。
2か国目のワーホリ終了後(オーストラリアから26歳で帰国)
20代後半になり自分の将来にすこし不安を感じ始めた時期です。
1カ国目のワーホリ帰国後とは異なり、英語やワーホリを活かす仕事をしたいという気持ちが強かったです。
【帰国後~約2週間後】
・マイナビやリクナビなど転職サービスに登録し、職探し
気になる特定の企業は公式サイトの採用ページをチェックしていました。
【約2週間後~約3週間後】
・旅行会社やホテル業界、留学エージェント会社に応募
【約1ヶ月後~】
・留学エージェント会社に就職決定
帰国してから内定が出るまで1ヶ月ほどでした。
就活期間はそこまで長くありませんが、次の仕事が決まっていない中でお金だけどんどん減っていくのは精神的にこたえました。
▼合わせて読みたい
<経験してわかった>ワーホリ中、就職活動のためにしておくと良いこと
英語勉強と資格取得
帰国後の就職を有利に進めるためにはとにかく英語力が欠かせません。
語学学校の勉強だけでなく、英語でビジネスメール作成の練習をしてみたりネイティブスピーカーの英語を聞いてリスニングを鍛えたりするといいですよ!
英語資格は、スコアの取りやすさや日本での知名度を考えるとやはりTOEICがオススメです。
海外でTOEICは有名ではありませんが、大きな街であれば定期的に試験を開催しています。
現地にいるときに受験しておけば、帰国したときスムーズに就職活動に入れますね。
現地インターン
インターンの経験をするのもオススメです。
ネイティブだらけの現地企業でインターンをするには少しハードルが高いので、日系旅行会社や留学エージェント会社が狙い目です。
企業によってはインターン修了証明のような書類を発行してくれます。
インターン募集はたまにしかなかったり、定員がすぐに埋まることがほとんどなので常に情報には気を配っておきましょう。
バイトしてお金を貯めておく
落ち着いて就職活動するには金銭的余裕が大切です。
お金が無くなってくると、焦って就職先を決めがちになります。
本当はもっと検討の余地があったのに、目先のお金が無いばかりに就職先を決めてしまうのは危険です。
冷静な判断ができないまま決めた職場がブラック企業だった日には後悔してもしきれません。
すぐ辞めたとしても次の転職活動に響いてきます。
ワーホリ後に就職した職場を短期間で辞めると「長く働くつもりがない人」「忍耐力や根性のない人」と捉えられてしまいます。
帰国後の就職を成功させるためにお金にも心にも余裕を持ちましょう。
まとめ
以上、ワーホリ後の就職の不安について今回はまとめました。
・高卒は英語スキルの獲得により就職が有利になる
・ワーホリ中に資格勉強やインターンをするのがオススメ
帰国後の就職活動はワーホリに行く人なら誰しもが不安になることです。
ですが、しっかりと対策をとって事前準備をしておけば、ワーホリ前よりも充実した仕事に就くことは十分可能です。
前向きに明るく取り組んでいきましょうね!